2015年03月29日

三菱一号館美術館「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」

〈2015年美術展感想2展目〉
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展.JPG
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展
会場:三菱一号館美術館
会期:2015.02.07-05.24
観覧料:¥1,600
図録:未購入

 東京は三菱一号館美術館で開催中の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」に行ってきました。ワシントン・ナショナル・ギャラリーはアメリカ唯一の西洋美術の国立博物館。開館当時から入場料が無料というのが羨ましい。今回の美術展は創設者で銀行家のアンドリュー・メロンの娘エイルサ・メロンが中心となって形成されたフランス印象派とポスト印象派の作品が約70点展示されます。そのうち38点が日本では初公開というのが嬉しい。とは言え,自分にとってポスト印象派はあまり得意とする分野ではないのも事実。結果としてフランス印象派に属する作品を中心に鑑賞することになりました。

 今回の展示はエイルサ・メロンのコレクション展示ということもあって,かなり多彩な顔触れとなっています。モネやドガ,ルノワール,ピサロ,シスレーといったフランス印象派を代表する画家たちは概ね顔を揃えている印象。展示は作品の題材別に5つの分野に分けられています。個人的にはやはり印象派と言えば風景画に心惹かれます。特にモネの≪アルジャントゥイユ≫やウジェーヌ・ブーダンの≪トゥルーヴィルの浜辺≫などはお気に入り。ウジェーヌ・ブーダンの独特の空の描写に心惹かれてなりません。人物画ではルノワールが群を抜いて素晴らしい。特に≪猫を抱く女性≫の美しさがたまりません。≪アンリオ夫人≫の柔らかい表情も素敵です。子犬を描いたマネの≪キング・チャールズ・スパニエル犬≫の愛らしさも特筆もの。また,ピエール・ボナールやエドゥアール・ヴュイヤールのふたりは特にコーナーを設けられるほどに展示が多かった。ポスト印象派のセザンヌらはあまり興味が持てないのに,ポスト印象派の流れの先にあるボナールやヴュイヤールの所謂ナビ派は好みなのが面白い。ボナールには日本絵画の影響が見受けられるからかもしれませんが,日本絵画にもそれ程興味はなかったりするのですよね。

 エイルサ・メロンのコレクションということはさて置き,普通に楽しいフランス印象派の美術展でありました。特に目立った大作があるというわけではありませんが,印象派を好む人であれば雰囲気に浸ることが出来ると思います。三菱一号館美術館という会場そのものによく似合った美術展ということも言えるでしょう。ワシントン・ナショナル・ギャラリーにも一度は実際に足を運びたいものであります。印象派の美術展は何度も鑑賞しているのですが,その都度新しい感慨を得るのが面白いです。今後も積極的に足を運ぶことになるでしょう。
posted by 森山樹 at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術展感想

2015年03月02日

2015年3月美術展鑑賞予定

【関東】
花と鳥の万華鏡@山種美術館(02.11-04.12)
クラシックカメラ少女展@日本カメラ博物館(02.03-04.19)
動物絵画の250年@府中市美術館(03.07-05.06)
大ニセモノ博覧会@国立歴史民俗博物館(03.10-05.06)
同い年の天才絵師 若冲と蕪村@サントリー美術館(03.18-05.10)
インドの仏 仏教美術の源流@東京国立博物館(03.17-05.17)
グエルチーノ展@国立西洋美術館(03.03-05.31)
黄金郷を彷徨う@インターメディアテク(01.24-06.21)
ボッティチェリとルネッサンス@Bunkamura(03.21-06.28)
【中部・東海】
太陽と月のしらべ@名都美術館(01.17-03.15)
ジョルジュ・ルオー展@豊橋市美術博物館(02.14-03.29)
竹久夢二展@パラミタミュージアム(01.29-03.31)
ロイヤル・アカデミー展@愛知県美術館(02.03-04.05)
空飛ぶ美術館@三重県立美術館(03.07-05.06)
【近畿】
お水取り@奈良国立博物館(02.07-03.15)
花鳥画展@承天閣美術館(10.04-03.22)
花を愛でる@大和文華館(02.20-03.29)
京を描く−洛中洛外図の時代@京都文化博物館(03.01-04.12)
魔女の秘密展@大阪文化館・天保山(03.07-05.10)

今月は流石に関東遠征をすることは出来ません。
「グエルチーノ展」や「ボッティチェリとルネッサンス」は行きたいのだけどなあ。
「大ニセモノ博覧会」や「インドの仏」,「若冲と蕪村」も気になります。
4月か5月には再度遠征を試みねばなりません。
恐らくは5月ということになりそうですけれども。
今月は関西には足を延ばすけれど,目ぼしい美術展がありません。
「魔女の秘密展」は名古屋でも開催がありますからね。
「京を描く−洛中洛外図の時代」に行くかどうかでしょうか。
名古屋の「ロイヤル・アカデミー展」は必ず行くつもり。
豊橋の「ジョルジュ・ルオー展」に行く余裕はないかもしれません。
三重の「空飛ぶ美術館」や「竹久夢二展」も面白そう。
今月は地元での鑑賞が中心になりそうです。
posted by 森山樹 at 07:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術展鑑賞予定

2015年03月01日

2015年2月美術展鑑賞記録

2015年2月に鑑賞した美術展は以下の通り。
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展@三菱一号館美術館
ベスト・オブ・ザ・ベスト@ブリヂストン美術館
新印象派 光と色のドラマ@東京都美術館
みちのくの仏像@東京国立博物館
ルーヴル美術館展@国立新美術館
芳年と国周@太田記念美術館
キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展@Bunkamura
動物礼讃@根津美術館
ジュール・パスキン展@パナソニック汐留ミュージアム
幻想絶佳:アール・デコと古典主義@東京都庭園美術館
幻想の系譜@神奈川県立近代美術館鎌倉別館

2月に鑑賞出来た美術展は11展。
関東遠征をした甲斐があって充実した一か月でありました。
特に「ルーヴル美術館展」は開催初日に行けたのが嬉しい。
相応に人出はありましたが,存分に鑑賞することが出来ました。
初来日のフェルメールの≪天文学者≫がたまりません。
「キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展」の楽しさも格別。
博物画好きとしては実に堪能出来る美術展でありました。
オセアニアの文物の展示があったのも良かったです。
新たに4つの美術館に足を運べたのも大きな収穫。
特に根津美術館はかなり好みの雰囲気でありました。
東京都庭園美術館は建物そのものが美術品ですね。
神奈川県立近代美術館鎌倉別館は立地が素晴らしかった。
ルドンやゴヤ,クリンガーらの版画を堪能してきました。
象徴主義はやはり自分の愛するところであります。
記憶が薄れぬうちに感想を書いてしまいたいと思います。
出来うるならば,5月くらいにも関東遠征を計画したいです。
posted by 森山樹 at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術鑑賞記録