2016年01月14日

ヤマザキマリ『偏愛ルネサンス美術論』


『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリのルネサンス時代の美術家評論。
嘗ては画家を志していたという筆者の文だけに実に面白い。
画家ならではの視点から変人的な美術家を紹介してくれます。
勿論,美術作品案内としても十分に楽しめます。
ルネサンス三大巨匠とボッティチェリ,フィリッポ・リッピが中心かな。
ヴェネツィアやフランドル地方の画家まで取り上げられるのが嬉しいです。
その諧謔性溢れる文章も愛に満ちていて楽しい。
筆者による美術家たちの肖像画も楽しい一冊でした。
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posted by 森山樹 at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍

2016年01月11日

2016年期待の美術展

【関東】
12.16-02.07 水 神秘のかたち@サントリー美術館
01.16-03.21 イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々@パナソニック汐留ミュージアム
01.16-04.03 ボッティチェリ展@東京都美術館
01.20-04.04 はじまり,美の饗宴展@国立新美術館
01.16-04.10 レオナルド・ダ・ヴィンチ展@江戸東京博物館
04.22-05.24 若冲展@東京都美術館
03.19-06.05 俺たちの国芳 わたしの国貞@Bunkamuraザ・ミュージアム
03.01-06.12 カラヴァッジョ展@国立西洋美術館
04.27-08.22 ルノワール展@国立新美術館
06.25-08.28 ミケランジェロ ルネサンス建築の至宝@パナソニック汐留ミュージアム
07.05-08.28 大妖怪展@江戸東京博物館
07.13-10.10 ヴェネツィア・ルネッサンスの巨匠たち@国立新美術館
08.09-10.11 ビアトリクス・ポター展@Bunkamuraザ・ミュージアム
10.18-11.27 禅 心をかたちに@東京国立博物館
09.14-12.12 ダリ展@国立新美術館
11.03-12.18 円山応挙展@根津美術館
10.15-01.15 クラーナハ展@国立西洋美術館
【東海】
01.09-03.06 マリー・ローランサン@碧南市藤井達吉現代美術館
01.03-03.21 ピカソ,天才の秘密@愛知県美術館
04.27-06.26 デトロイト美術館展@豊田市美術館
03.19-08.21 ルノワールの時代@名古屋ボストン美術館
09.10-12.11 俺たちの国芳 わたしの国貞@名古屋ボストン美術館
【関西】
02.06-04.10 春画展@細見美術館
02.06-03.14 伊豆山神社の歴史と美術@奈良国立博物館
03.01-05.08 モネ展@京都市美術館
04.12-05.12 禅 心をかたちに@京都国立博物館
04.09-05.22 国宝信貴山縁起絵巻@奈良国立博物館
04.09-05.29 水 神秘のかたち@龍谷ミュージアム
06.18-08.28 俺たちの国芳 わたしの国貞@神戸市立博物館
07.01-09.04 ダリ展@京都市美術館
09.10-11.06 大妖怪展@あべのハルカス美術館
10.22-01.15 ヴェネツィア・ルネッサンスの巨匠たち@国立国際美術館

2016年も楽しみな美術展が数多く予定されているのが嬉しい。
中でも一番の期待は「カラヴァッジョ展」でありましょう。
現時点では巡回の予定が分からないのが残念。
例え東京だけの開催だとしても絶対に行かねばなりません。
レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ,それぞれの展示の揃い踏みも楽しみ。
加えて,「ボッティチェリ展」も予定されています。
ルノワールやダリの美術展の開催も期待せざるを得ないところです。
相変わらず,東京の美術展開催状況は羨ましい限り。
東海地方も現段階では数は少ないながらも粒揃いであるのは事実。
名古屋ボストン美術館が自分好みの美術展を開催してくれるのが嬉しいです。
碧南市の「マリー・ローランサン展」も可能な限り行きたいもの。
また,待望の「モネ展」が漸く京都に巡回してくれます。
「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」が大阪で開催されるのも楽しみ。
日本美術ではちょっと先ですが「円山応挙展」に期待しています。
「大妖怪展」もどんな形での展示を見せてくれるのか興味深いところ。
情報収集を怠らずに,見逃すことなく効率的な鑑賞を計画せねばなりません。
いずれにせよ,2016年も充実した美術鑑賞生活が送れそうであります。
posted by 森山樹 at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2016年01月10日

2015年マイベスト

2015年に鑑賞した美術展の中で特に印象に残った10展です。
並びは鑑賞した順番であって,序列ではありません。

ルーヴル美術館展.JPG
ルーヴル美術館展@国立新美術館
東京遠征の都合上,まさか開催初日に行くことになるとは思いませんでした。
フェルメールの≪天文学者≫を鑑賞出来ただけでも素晴らしいです。

バンクス花譜集展.JPG
キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展@Bunkamura
博物画好きとしての期待に存分に応える美術展でありました。
南洋に対する憧憬に駆られてしまいます。

ロイヤル・アカデミー展.JPG
ロイヤル・アカデミー展@愛知県美術館
英国ロイヤル・アカデミーを題材とした素晴らしい美術展。
改めてラファエル前派や唯美主義が自分好みであることを実感します。

グエルチーノ展.JPG
グエルチーノ展@国立西洋美術館
開催されたこと自体が奇跡にも思える美術展。
この機会を絶対に逃すことは出来ないという使命感さえありました。

マグリット展.JPG
マグリット展@国立新美術館
心から愛するルネ・マグリットの久しぶりの回顧展。
その奇想に溢れる超現実の世界に飲み込まれそうになります。

ボッティチェリとルネッサンス.JPG
ボッティチェリとルネッサンス@Bunkamuraザ・ミュージアム
恐らくは国内最大級のボッティチェリに関する美術展でありました。
サヴォナローラに感化する前後の作風の違いが悲しく思えます。

琳派 京を彩る.JPG
琳派 京を彩る@京都国立博物館平成知新館
琳派の成立から400年という節目の年を記念した素敵な美術展。
絵画に留まらない工芸や書など総合美術としての琳派を存分に堪能しました。

春画展.JPG
春画展@永青文庫
2015年,或る意味で話題でもあり問題ともなった美術展でありましょう。
性を人間の営みとして捉える美しさはたまらなく面白かったです。

プラド美術館展.JPG
プラド美術館展@三菱一号館美術館
スペインに留まらずフランドル美術なども堪能出来る素敵な美術展でした。
ベラスケスやゴヤ,ルーベンスなどの巨匠の絵画はやはり素晴らしい。

物語をえがく.JPG
コレクション展 物語をえがく@根津美術館
王朝文学や伝承を描いた屏風絵や絵巻などが絢爛で美しい。
改めて日本美術の麗しさを実感しました。
posted by 森山樹 at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文

2016年01月09日

2015年の反省と2016年の抱負

 鑑賞した美術展は大小合わせて全部で40展。昨年よりも10展の減少となっていますが,これは歴史展と博物展を分割したことによるもの。それを考慮すれば概ね2014年並ということになります。4度東京遠征を果たしたのが大きいです。その分,東海地方での美術展鑑賞は低調だった気がしないでもありません。このあたりは美術展の開催にも左右されるので仕方のない部分は多いのですけれども。

 傾向としてははっきりと日本美術への興味が更に高まりました。浮世絵だけではなく,狩野派や琳派といった桃山時代から江戸時代の美術に加えて,近代日本画にもそれなりに関心を抱くようになったことを自覚しています。とは言え,西洋美術への傾倒が薄れていないのも事実。単純に美術領域の興味の範囲が広がったということなのでありましょう。但し,西洋美術に比べて日本美術への造詣の薄さを認識しています。このあたりは今後の課題としたいところです。

 2016年も積極的に美術展に足を運ぶつもり。東京遠征も最低でも2度は企画したいと思います。東海地方と関西地方の美術展は少なくとも逃さないようにしたいものです。また,地方の美術館にも目を向けてみたいもの。企画展が中心の美術鑑賞生活ではありますが,2016年は常設展も楽しみたいと思います。勿論,感想も欠かさず書きたいと思いますし,美術関係の書物も紐解きたいものです。いずれにせよ,2016年も素敵な美術鑑賞生活が送られることを望みます。それだけで十分です。

 なお,2015年のマイベストについては別記事を設けたいと思います。此方もなるべく近日中に掲載する予定です。
posted by 森山樹 at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文

2016年01月06日

2015年後半を振り返って

2015年後半に鑑賞した美術展は全部で27展。
但し,歴史関係の展示も含んでいます。
やはり2度の東京遠征が効いているように思います。
特に秋の遠征は大変充実していました。
関西や東海の目ぼしい美術展もほぼ逃さなかったのが大きい。
此処まで順調に鑑賞出来たことは記憶にありません。
或る種の代償行為と言えなくもないのですけれども。

特に印象的だった美術展は以下の通り。
国立西洋美術館「ボルドー展」
京都国立博物館「琳派 京を彩る」
三菱一号館美術館「プラド美術館展」
永青文庫「春画展」
根津美術館「コレクション展 物語をえがく」

日本美術を題材とした美術展の方が多いというのは珍しい。
はっきりと日本美術への傾倒を感じさせる結果となりました。
とは言え,「ボルドー展」や「プラド美術館展」も楽しかった。
特に「プラド美術館展」の充実ぶりは素晴らしかったです。
一度は必ず行きたい美術館のひとつでありますね。
「春画展」は日本の性文化の成熟を示す意味でも意義深かった。
今後も更なる開催が行われることを願っています。
「琳派 京を彩る」はその人出に見合うだけの美術展でありました。
博物画好きとしても楽しめたのが印象に残っています。
「コレクション展 物語をえがく」の楽しさも特筆もの。
王朝文学や説話,伝承好きにはたまりませんでした。
posted by 森山樹 at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文